完璧上司は激甘主義!?
『ごめんね、麻帆。……全然力になれなくて』

「そんな全然だよ」

あれからしばらくして未希と斗真と居酒屋で別れ、帰宅後シャワーを浴び終えると未希から電話が掛かってきた。

『でもね、斗真はあれで麻帆のことすごく心配しているし、なにより応援しているんだよ?それに今日、麻帆にちゃんと自分の口から斗真と付き合い始めることにしたこと、伝えた方がいいって後押ししてくれたのも斗真だし!』

「……そっか」

電話越しだというのに、今の未希の姿が想像できてしまい口元が自然と緩んでしまう。

「でもさ、水臭いじゃない?斗真とのこと!……どうしてもっと早く相談してくれなかったの?」

本当は知っている。
斗真が未希に告白したことを――……。
だからこそ、ちゃんと未希の口から聞きたかった。正直に言うと告白直後に。

『ごめん。……なんか照れくさいっていうのもあったし、何より私達いつも三人でいたじゃない?だからさ、麻帆には嫌な思いをさせたくなかったから』

「未希……」

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