完璧上司は激甘主義!?
否定することもなく肯定してしまう未希は、本当に今幸せなのだろうなって思う。
いいな。羨ましい。

好きな人と想いが通じ合えるってそれほどまでに、幸せなことなんだよね。
だって斗真なんて終始顔が緩みっぱなしだったし。
本当に見ているこっちが恥ずかしくなるくらいだった。

「未希……今、幸せ?」

電話越しに問い掛けると、すぐに返事が返ってきた。

『うん。すっごく幸せ。……きっと人生の中で一番幸せな時かもしれない』

「そっか」

本当に羨ましい。
私も未希と同じような気持ちを味わいたい。
きっと同じだと思う。
もし……もしも、南課長と想いが通じ合えることが出来たのなら、私も同じことを言うと思うから。

『あっ、でもね!私も斗真も麻帆とは今まで通り付き合っていきたいと思っているから、変に気を遣ったりしなくていいからね!』

「分かったよ」

とはいうものの、居酒屋でのふたりを見てしまった手前、しばらくの間はなるべくお邪魔はできないな。
だって同じ会社と言ってもサロンと企画課では、休憩時間はもちろん休日も合わないだろうし。
ふたりっきりで会える時間も限られてくる中で、私みたいなお邪魔虫がいるわけにはいかないよ。
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