完璧上司は激甘主義!?
「新さんごめん!チャペルの方手伝いに行ってもらってもいい?」

「はい!」

未希から地獄のような忙しさだよ。とは聞いていたものの、ここまで忙しいとは。

館内はエアコンが十分に効いているというのに、先ほどから額に浮かぶのは大量の汗。
拭いても拭いても溢れてくる。
だけどそれは私に限ったことではない。
サロンのスタッフ皆にいえることだ。

「最終チャック入ります!」

二組目のお客様は未希の担当だ。
サロンでは担当者がメインに動き、他のスタッフに指示する形になっていると聞いた。

未希、頑張っているな。

初めて見る現場での未希の姿に、なぜか私が誇らしい気持ちになってしまった。
頑張っているのは私ではないのに、未希の頑張りは自分のことのように思えてしまう。

未希とは会社説明会で出会って、お互いウエディングへの夢や希望を散々語り合ってきた。
だから余計にそう思えるのだろうか。
未希の姿が誇らしいって――。
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