完璧上司は激甘主義!?
「新郎新婦の入場です」

司会者の声と共に、落とされる照明。
そして開かれた中央の扉から現れたのは、カラードレスに身を包んだ新婦と黒のタキシード姿の新郎。
歓声と拍手が鳴り止まない中、ゆっくりとふたりは笑顔で歩いていく。

三組目の挙式も無事に時間通りに終わり、今は披露宴最中。
永井さんから「実際に挙式や披露宴を間近で見ることも研修のひとつよ」と言われ、空いた食器を下げるなど簡単な手伝いをしながら、こうやって素敵な時間を見させてもらっている。

たった一日で三組の幸せな時間を共有させてもらって、幸せいっぱいだ。
でも三組とも形や雰囲気が全て違って、それぞれの形の結婚式が行われていて。
企画への情熱はますます加速させられた。

一生に一度の結婚式だもの。
一生思い出に残るような、そんな式を挙げて欲しい。
挙式予定のお客様が「このプランで挙げたい!」そう言ってもらえるような企画を考えたいな。

いよいよ披露宴もクライマックスへ差し掛かり、新婦から両親へ宛てた手紙が朗読されると、堪え切れず涙が溢れてしまう。

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