完璧上司は激甘主義!?
「南課長、よかったらどうぞ」

「……ありがとう」

週明けの月曜日。
いつもと変わらないオフィス。
そしていつもの時間に机に置かれたのは、新が淹れてくれた珈琲だった。
いつものようにベストポジションに置いては一礼し、他の社員の元へと珈琲を届けに行ってしまった。

変わりなし……だよな?

新が淹れてくれた珈琲を早速飲みながらも、つい彼女の姿を目で追ってしまう。
朝から「おはようございます」と笑顔で声を掛けてくれ、さっきも至って変わりなかった。
珈琲だっていつものように美味しい。

土曜日からずっと新のことばかり考えてしまっていた。
考えないようにしようとしても、数分もすればまた考えてしまう。
いつもの休日だったら、自宅で仕事をしたり掃除をしたり。
買い物などに行って過ごすものの、この週末ばかりは何も手に付けられなかった。

余計なお世話かもしれないが、新のことが心配で堪らなかった。
傷つけてしまったことには変わりないが、もし会社に来なかったら……。など色々考えてしまっていたけど、その心配は無用だったのかもしれない。
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