完璧上司は激甘主義!?
こんな遅い時間まで残ってまでやっているのも感心だ。

成長ぶりに感慨深くなりつつも、このままここで立ち聞きしているのもよくないと思い、何気なく入ろうとした時。

「話は変わるけどさ、新さんと安田君って怪しいよね~」

新の話に、また足は止まり身を潜めてしまった。

っ……!俺はなにをやっているんだ?
別に隠れることはないだろう?

そう思っているくせに、足は動かない。

「それ私も常日頃思っていた!新さんは完璧否定していたけどさ。でもよくふたりでいるところ見かけるじゃない?」

「だよね!ここ最近とくに仕事帰り一緒に帰っていたりするし!ただの同期ってだけの関係ではないよね」

完全に俺の足は止まってしまった。

安田……?
安田と新が?まさか。

頭ではそう否定しているくせに、心は先ほどからかき乱されている。

いや、おかしいだろう。
俺には関係ない話だ。新が誰と付き合おうとも……。
それにうちの会社は、社員同士の恋愛を禁止しているわけではない。
上司の俺にはなんの関係もない話だ。
なのに、どうしてだ?
こんなにも心が乱れているのは――……。
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