完璧上司は激甘主義!?
運命の人との出会い……か。
素敵なジンクスだと思う。……でも今の私にとってその話は、ちょっと辛いな。
ずっと私の運命の人は南課長だと信じて疑わなかった。
だって運命の出会いだと思ったし、運命の再会だと思ったから。

だけど違ったんだよね。
南課長は運命の人ではなかった――。

「……いかがでしょうか?」

再度聞いてきた男性。

いい機会なのかもしれない。
自分の中では南課長のことを吹っ切っているつもりでも、こうやってふとした瞬間にいつも南課長を思い出してしまう。
そんな自分を変えるいい機会なのかもしれない。
ジンクスが本当なら、本当の運命の人と出会えるかもしれないんでしょ?

「あの……お願いしてもいいですか?」

意を決し聞いてみると、男性はより一層目尻に皺を作って微笑んだ。

「もちろんです」




「あの……すみません、ちょっと恥ずかしいのですが」

「すみません、生憎本日は女性のスタッフ不在でして。大丈夫です、慣れてますから」

「はぁ……」

カーテンの仕切られた鏡張りの密室。
そんな中で、今の私の身体はほとんど何も身に纏っていない状態だった。
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