完璧上司は激甘主義!?
「本当、無理な話なんですが……完全オーダーメイドのドレスを作りたいんです。あっ!もちろん数組限定です!でも、意外にオーダーメイドって憧れると思うんです。沢山の種類のドレスが溢れているからこそ、なかなか自分が本当に着たいドレスと巡り合えないと思うんです。だからデザイナーの方と一緒に自分が着るドレスを作ることが出来たら、いいなって思って……」

口ではそんなこと言っているけれど、これは完璧私の夢でもあるのかもしれない。
大好きな人との一生に一度の結婚式だからこそ、一生記念に残るようなドレスを着たいもの。

「素敵な企画ですね」

「――え?」

「今の世の中、万人受けするドレスを作ることが主流になっているではないですか。また式場でも流行りのドレスを獲得しようと皆躍起になっている。……確かに有名デザイナーのドレスを着ることは、憧れであるかもしれない。だけれど結婚式というのは、流行りのドレスを着たからといってどうなるわけではないんですよね。……一生に一度の式だからこそ、完全なオーダーメイドを。……僕は新さんの企画、素敵だと思います」

大高さん……。

笑うどころか、無謀な企画案なのに賛同してくれたのが嬉しくて、つい口元が緩んでしまう。
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