完璧上司は激甘主義!?
「企画……いつか実現できるといいですね」

慌てる私を他所に、大高さんはそう言ってくれた。

「……はい」

大高さんの言う通り、いつか実現できるといいな。
そのためにも、一度企画書にまとめて上げてみようかな。
だって私がやりたいことだから。
一番最初の仕事だからこそ、そんな無謀な企画案も許されるかもしれないし。

大高さんが淹れてくれたハーブティーを飲みながらも、そんなことを考えていた。



*  *  *

そう。
あの日からすっかりその気になってしまった私は、無謀な企画書作りを開始したのだ。
そしてその最中のことだった。
突然大高さんが、再び私の前に現れたのは――。

以前としてニコニコと笑っている大高さん。
目の前にいることは理解できているものの、頭の中はいまだに混乱状態だった。

「僕、ずっと待っていました。新さんから連絡がくるのを」

「え……連絡、ですか?」

「はい。……言いましたよね?いつでも力になるので、ご連絡下さい、と」

確かにあの日、帰り際大高さんに言われた。
だけどそんなの社交辞令だと思っていたし、本当に連絡しようとは思っていなかった。

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