完璧上司は激甘主義!?
「え?」
「え?」

大高さんの言葉に、見事に南課長とふたり声がハモってしまった。
そして咄嗟に南課長を見れば、ばっちりと目が合ってしまいすぐさま逸らしてしまった。

やばい。
今の逸らし方、かなりやばくなかった?
あからさますぎたよね!?
いや、でもずっと見つめたままっていうのも何か変な気がするし……。
そんなことをひとりグルグルと考えてしまっていると、急に腕を引かれ、強い力で引き寄せられてしまった。

「今日僕がわざわざ素性を明かしてまでこちらに来たのは、新さんに会いたかったからなんです。……もちろんビジネスの話でって意味ですけどね」

えっ……と、どうしよう。

なぜか私は大高さんに腕を掴まれたまま、隣に寄り添っている。
目の前には目を見開き驚いている南課長。……そして隣を見上げれば、にこにこと笑いながらそんな南課長を見つめる大高さん。

どうしたらいのか分からず、大高さんに腕を掴まれたまま状態でいるしかなかった。

「そのビジネスの話をする場に、新の上司である私がいては、なにかまずいことがあるのですか?」

いつもよりワントーン低い声でそう話す南課長の声。

「大変まずいですね。これはまだ僕と新さんの間でしか話していない秘密のことなので」
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