完璧上司は激甘主義!?
「麻帆の気持ちを知っているのに、わざと麻帆に近付いたりしたなんて!南課長が変に勘違いしちゃったら、斗真はどうするつもりだったの!?」

「どうするって……その……」

私に対してはひたすら強気な斗真も、未希の前ではこんなに弱腰で、返す言葉も見つからないと言った様子。

「斗真って妙に子供っぽいところがあるよね。私、そういう男の人って嫌い」

「……っ!」

「みっ、未希……」

ちょっとさすがにそれは斗真、ショックだよね?
だけど私の隣に座る未希は、そっぽ向きデザートのケーキを頬張る一方、目の前に座る斗真はショックのあまり固まってしまっている。

最初はいい気味って思っていたけど、今はさすがに同情してしまう。
斗真が子供っぽいのは、今に始まったことじゃないけれど、斗真はそれを未希に感じさせないよう必死に取り繕っていた。
なのに、それを暴かれた挙句「嫌い」なんて言われてしまったら……こんな風に固まりたくなる気持ち、すっごく分かる。
私が斗真の立場だったら、きっと立ち直れないだろうから。

「未希……さすがにちょっと嫌いっていうのは、さ。言い過ぎなんじゃ……」

「なに言ってるの?言われたのは麻帆でしょ?斗真のことなんて、庇うことないよ!」
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