完璧上司は激甘主義!?
そんなふたりとは対照的に、斗真は全く気にしていない様子で呑気に先輩と談笑している。
ふたりの、特に中村さんの視線を背中に感じながら南課長の元へと向かい、デスクの前で立ち止まる。
「お呼びでしょうか」
振られてだいぶ経つというのに、いつも通りなんでもないように接するのには、なかなか慣れそうにない。
大高さんが余計なひと言を言ったから余計にだ。
それでもこんなに心を乱されているのは、きっと私だけ――。
だって目の前の南課長はやっぱりいつもと変わらない。
私が降られる前となんら変わらないのだから。
それが少しだけ悔しくて、いまだにパソコンのキーを打ち続ける南課長をちょっとだけ睨むと、パソコン画面から顔を上げた南課長と目が合ってしまい、すぐさま逸らしてしまった。
なっ、なんていうタイミング……!
なにも今顔を上げなくてもいいじゃない!
なんて子供じみた言い訳を心の中で唱えていると、南課長はいつもと変わらぬ声で聞いてきた。
「新、企画書はあとどれくらいで上がる?」
すぐに南課長を見れば、さっきのことなんてなかったかのように資料に目を通している。その姿に切なくなりながらも、すぐに答える。
「あっ……えっとあと二~三日もあれば……」
元々締切に合わせて仕上げていた企画書。それくらいの日数があれば、どうにか形にして上げることができると思う。
ふたりの、特に中村さんの視線を背中に感じながら南課長の元へと向かい、デスクの前で立ち止まる。
「お呼びでしょうか」
振られてだいぶ経つというのに、いつも通りなんでもないように接するのには、なかなか慣れそうにない。
大高さんが余計なひと言を言ったから余計にだ。
それでもこんなに心を乱されているのは、きっと私だけ――。
だって目の前の南課長はやっぱりいつもと変わらない。
私が降られる前となんら変わらないのだから。
それが少しだけ悔しくて、いまだにパソコンのキーを打ち続ける南課長をちょっとだけ睨むと、パソコン画面から顔を上げた南課長と目が合ってしまい、すぐさま逸らしてしまった。
なっ、なんていうタイミング……!
なにも今顔を上げなくてもいいじゃない!
なんて子供じみた言い訳を心の中で唱えていると、南課長はいつもと変わらぬ声で聞いてきた。
「新、企画書はあとどれくらいで上がる?」
すぐに南課長を見れば、さっきのことなんてなかったかのように資料に目を通している。その姿に切なくなりながらも、すぐに答える。
「あっ……えっとあと二~三日もあれば……」
元々締切に合わせて仕上げていた企画書。それくらいの日数があれば、どうにか形にして上げることができると思う。