完璧上司は激甘主義!?
『私はね、どんな形でも夢を叶えたいって思っていたよ。それに斗真の言う通りだよ。運も実力のうち。麻帆はみんなに対して後ろめたい気持ちがあるのかもしれないよ。でも、麻帆の企画が実現して沢山のお客様に喜ばれたら?……それでも後ろめたさが残る?』

「それはー……」

言葉に詰まる。
そんな私に追い打ちをかけるように、未希は話を続けた。

『私達さ、まだまだ社会人として半人前じゃない?きっと分からないことや知らないことが、沢山あると思う。それにこれからも仕事を続けていくなら、今回みたいなことなんてざらにあるんじゃないかな?……正直、サロンでもあるよ?特に女が多い職場だからね』

そう言って笑う未希の声に、言葉が見つからない。

『きっとみんなそうやって社会で生きていくんだよ。いちいち周りの反応を気にしていたら、だめだよ。私達は会社に仲良しごっこをするために勤めているわけじゃないでしょ?……それにきっと麻帆が頑張っている姿を見れば、ふたりだって分かってくれるよ。私はそう思うな』

「未希……」

出会った時からずっと感じていた。
未希は同い年とは思えないくらいのしっかり者だって。
本当、そう思わずにはいられないよ。
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