完璧上司は激甘主義!?
この時間、この会議室で会議の予定はなかったはずなんだけど……。
そんなことを考えながらも近づいていくうちに、聞き覚えのある声に思わず足が止まってしまった。

え……この声って、もしかして中村さん?

悪いと思いつつも気になってしまい、バレないよう開いているドアの隙間から会議室の中の様子を覗き込む。
するとすぐに見えたのは南課長の背中と、中村さんと田村さんの姿だった。

どうしてふたりが南課長とここに……?

どうしてか分からずも、気になってしまうのは三人の会話。
きっとオフィスで出来ないような話だから、ここで話しているんだよね?

そこまで考えると、ある考えが頭をよぎる。

もしかしてふたりは、私のことを南課長に抗議しているのかもしれない、と。

ますます三人の会話が気になってしまい、心の中で謝りながら会話に耳を傾けた。


「……ですから納得できないんです!どうして私達にとって初めての仕事なのに、ちゃんと最後までやらせてもらえないんですか!?」

やっぱり……。

興奮しているのか、中村さんの大きな声が会議室中に響いている。

「田村さんも安田さんも、みんなずっと頑張ってきました!……なのに、こんな結末なんて納得できません!」

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