完璧上司は激甘主義!?
それでも容赦なく南課長は少しだけ開いていたドアを全開に開ける。
「ちょうどよかった。……その様子だとさっきの話、聞いていたんだろう?」
何もかもお見通しの南課長に、私は視線を落としたままただ頷くことしか出来ずにいた。
すると頭上からは「フッ」と笑い声が漏れたかと思うと、優しい言葉が降ってきた。
「じゃあ自分の気持ちをちゃんと伝えるんだ。……まぁ、ほとんど俺に言われただろうけど。それでも自分で伝えることは大切だ」
「南課長……」
顔を上げると同時に伸びてきた手は、迷うことなく私の頭にそっと触れた。
「……頑張れよ」
そしてプライベートでしか見せない優しい顔で、頭を撫でる。
その瞬間、中村さん達がいるというのに、胸がキュンと締め付けられてしまった。
だってこんなの、ずるいよ。
ドキドキしない方がおかしい。……好きな人にこんなことされて、そして『頑張れよ』なんて言われたら嬉しくないわけがない。
だけどそれは私だけ。
南課長は数回私の頭を撫でると、「なるべく早く戻るように」とまた淡々と言うと、そのまま会議室から出て行ってしまった。
それでも私の心臓はいまだにドキドキしたまま。
きっと顔だって真っ赤に違いない。
だからこそふたりを見ることが出来ない。
痛いくらいにふたりの視線を感じるから。
「ちょうどよかった。……その様子だとさっきの話、聞いていたんだろう?」
何もかもお見通しの南課長に、私は視線を落としたままただ頷くことしか出来ずにいた。
すると頭上からは「フッ」と笑い声が漏れたかと思うと、優しい言葉が降ってきた。
「じゃあ自分の気持ちをちゃんと伝えるんだ。……まぁ、ほとんど俺に言われただろうけど。それでも自分で伝えることは大切だ」
「南課長……」
顔を上げると同時に伸びてきた手は、迷うことなく私の頭にそっと触れた。
「……頑張れよ」
そしてプライベートでしか見せない優しい顔で、頭を撫でる。
その瞬間、中村さん達がいるというのに、胸がキュンと締め付けられてしまった。
だってこんなの、ずるいよ。
ドキドキしない方がおかしい。……好きな人にこんなことされて、そして『頑張れよ』なんて言われたら嬉しくないわけがない。
だけどそれは私だけ。
南課長は数回私の頭を撫でると、「なるべく早く戻るように」とまた淡々と言うと、そのまま会議室から出て行ってしまった。
それでも私の心臓はいまだにドキドキしたまま。
きっと顔だって真っ赤に違いない。
だからこそふたりを見ることが出来ない。
痛いくらいにふたりの視線を感じるから。