完璧上司は激甘主義!?
「もちろん誰にも言わないよ。……でも、さ辛くないの?同じオフィスにいて」

田村さんは聞きづらそうに聞いてきた。

「私もそれ思う。……それにきっと私だったら、会社に来るのが辛いかもしれない」

田村さん……中村さん……。

「確かに辛いよ?……でもね、それでもなぜか嫌いになれないし、会えないのはもっと嫌だと思うんだ」

嫌いになれないし、諦めることも出来ない。
ましてや彼女もいる人。
でも、やっぱり好きなの。好きだから会えないのはいや。

「今はとにかく仕事を頑張りたいと思って。……今の私がやるべきことは仕事だと思うしね!」

せめて仕事でだけは認めてもらいたい。
いい部下だなって思われたいから。

「そっか……。じゃあ私、精一杯応援するよ」

「私も!」

「――え?」

ふたりの意外な言葉に、驚いてしまった。

「だってあの潔癖上司に告白しちゃうなんて、尊敬だし!」

「うんうん!……それにさっき、南課長が新さんのことフォローして頭を撫でたでしょ?私、新さんは脈ありだと思うんだよね」

「確かに!」

私を他所に盛り上がるふたりを、ポカンと口を開けたまま見つめるしか出来なかった。

「だからさ、頑張ってよ。応援しているからさ。……恋愛も、仕事も!」

「中村さん……」
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