完璧上司は激甘主義!?
未希と一緒にいると、時々どうしようもなく嬉しくて、満たされていく時がある。
それはこんな風に未希が、私のことを考えてくれているから。

でも――……。

「未希の気持ちは嬉しいんだけどさ、さっきのは斗真もショックだったと思うよ?」

「麻帆……」

それになんとなくだけど、未希があんな風に怒る姿なんて初めて見たし。
もしかしたら未希は、優しい斗真が好きだからこそ、あそこまで怒りを露わにしてしまったんじゃないかなって思える。
現にほら。
未希ってばさっきの言葉を後悔しているみたいだし。

「まぁ、斗真ならきっと数時間すればケロッとしちゃっているよ。戻ったらさり気なく私からもフォローしておくから」

「……うん」

せっかく久し振りに三人でランチに来れたんだけどな。
しんみりしちゃった。

「今度さ、三人で飲みに行こうよ」

少しでも雰囲気を変えようと思い、手つかずだったケーキを食べながら言うと、未希は少しだけ頬を緩め微笑んだ。

「うん、そうだね!最近全然行けていないもんね!」

未希も残りのケーキを食べ始める。

同期仲間の淡い恋。
どうかいい方向に進んでくれるといいな。

そんなことを考えながら、残りの休憩時間を未希と共に過ごした。
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