完璧上司は激甘主義!?
追い打ちをかけるように、速見さんが話し出す。

「それにその日は、咲子からも直接篤人に結婚の報告をしたいって言っていたしな。……ほら、俺達って同期でしょ?こう見えて三人仲良しなのよ」

「そうね。とくに裕介と篤人は仲良しよね」

そんな……。

「でっ、でも私、聞いちゃったんです!南課長が電話越しに“ショーコさん”の名前を呼んでいるところ!……それに南課長、家に大切な人がいるって言ってましたし……」

だからいくらふたりに言われても納得できない。
それかもしかしたら永井さん以外の“ショーコさん”なのだろうか。
南課長の恋人は――。

「篤人にショーコっていう女?……天使ちゃん、悪いけどそれ、完璧な勘違いだよ」

「勘違い……?」

するとなぜか急に吹き出した速見さん。
そんな速見さんに永井さんは、「もしかして……」と言いながら耳打ちしては、急に永井さんも笑い出した。

「え……なっ、なんなんですか?一体」

ふたりして笑われたって困る。

すると速見さんは笑いを堪えながら「ごめんごめん」と言いながら話し出した。
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