完璧上司は激甘主義!?
そうだ。伝えるんだ。
南課長にもう一度――。

「そっか……うん、頑張れ天使ちゃん!」

すると速見さんは満面の笑みで喝を入れるように、何度も私の背中を叩く。

「篤人はさ、ちょっと面倒なところもあるけれど、いい奴なのは間違いないから。……だから頑張って」

「……はい!」

私なんかよりきっと速見さんの方が、南課長のことを沢山知っているはず。
だけどこれからは速見さん以上に、南課長のことを知っていきたい。

「新さん。……今度四人でダブルデート、したいわね」

「永井さん……」

ダブルデート、か。
できたらいいな。そんな素敵なことが。

「いつかできるように、頑張ってきます!」

「おう頑張れ!」

「失礼します」

ふたりに見送られ、来た道を戻っていく。

早く南課長に会いたい一心で走った。
全力疾走をしたのは、いつぶりだろうか。
帰宅時間を迎え、多くの人が行き交う歩道をうまくすり抜けていく。


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