完璧上司は激甘主義!?
私がまた告白をしたら、南課長はどう思うだろうか。
迷惑?困る?悩む?……それとも、嬉しい?

私は南課長じゃないし、どう感じるかなんて分からない。
でも今はただ単純に南課長に気持ちを伝えたくて仕方ない。
結果とか、南課長がどう感じるのかとか。
そういうのはナシにして、伝えたい。

どれだけ南課長のことが好きなのか。
嫌いになれないほど、好きって気持ちを伝えたいんだ。

高ぶる感情を押さえながらも走り続けていると、見えてきたのは見慣れた会社のビル。
やはりサロンの明かりは灯ったままで、ガラス張りの店内の様子がよく見えるけれど、何組かお客様の姿も見られる。
だけど腕時計で時間を確認すれば、十九時過ぎ。
ブライダル企画課の社員達は、そろそろみんな帰る時間だ。

速見さんは南課長は今日、遅くまで残業するって言っていたけれど、まだいてくれるだろうか?
ここまで来ても、既に退社した後だったらシャレにならない。

そんなことを考えてしまっていたからだろうか。
目の前の数段の階段に気付くことだ出来ず、躓き身体は大きくバランスを崩す。

「きゃっ!?」

全身に襲ってきた痛みに、派手に転んだのだと実感させられる。

「いった……」

やっちゃった。
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