完璧上司は激甘主義!?
そんなことを考えながらも南課長に言われた通り、ソファーに腰を下ろすとシューコがまた私の足元にやってきては、「ニャー」と甘えた声を出してきた。

「可愛い猫……」

逃げないか心配だったけれど、そっと抱き上げると嫌がることなく抱き抱えさせてくれた。
頭を撫でると、気持ちよさそうに目を瞑る猫。
さっきまであれほど緊張していたというのに、この子の顔を見ていると緊張が解けていくと同時に、癒されていく。
そうなると、どうしても気になるのは南課長の自宅。
つい辺りを見回してしまうものの、本当に見れば見るほどモデルハウスそのものだった。
とてもじゃないけれど、彼女と同棲しているようには見えない。
やっぱり私の勘違いだったんだ。

「しかもこの子が彼女だと勘違いしていたし」

シューコの頭を撫でながら、勘違いしていた自分が可笑しくてクスッと笑ってしまった。

「悪い、待たせたな」

突然ドアが開くと同時に、救急箱を抱えた南課長が出ていたものだから、驚きのあまり身体をびくつかせると、それに反応し驚いたシューコは私の腕の中から離れていった。

南課長は私の元まで来ると、膝をつき足の状態を見る。

うっ……!
南課長はただ手当てをするために見てくれているだけだと分かってはいるものの、こうやってまじまじと自分の足を見られているかと思うと、居たたまれない気持ちになる。
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