完璧上司は激甘主義!?
寝室のドアの前で立ち尽くしたまま私を見つめる南課長の瞳を、逃がさないように見つめ返す。

「私……やっぱり南課長のことが好きなんです!振られたくせに何言ってるんだって思われるかもしれないんですけど、どんなに頑張って諦めようと思っても、どうしても諦められなくて……」

そうだよ。何度も諦めようとしていた。
でもそれは出来なかった。

「それどころか、振られてからの方がもっと南課長のことを好きになっています!」

きっと南課長のことをそう簡単に嫌いになることなんて、出来ないんだよ――……。

「だから……その……これからもずっと、南課長のことを好きでいてもいいですか……?」

少しずつ小さくなっていく声と同時に、南課長の瞳を捉えていた視線はゆっくりと下へと向かっていく。

変な聞き方しちゃったかもしれない。
なによ、『好きでいてもいいですか?』って。
これじゃ半分脅しみたいじゃない!
違うのに。……ただ好きって気持ちを伝えたかっただけなのにな。
肝心なところで失敗しちゃって、どうするのよ。

それに南課長……なにも言ってこないし。
しつこいって思われてるのかもしれない。もしかしたら呆れているのかもしれない。
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