完璧上司は激甘主義!?
そしてその表情は、次第に険しさを増していった。

「なぁ麻帆……。チームワークっていうのも仕事をする上では大切だと思うけどさ、今の麻帆の行動はそれとは違うんじゃないか?」

「どうして?」

どうしてそんなこと言うの?だって私達、同期じゃない。

斗真に反抗するように、口元を紡ぐ。

「だってミスをしたのは田村さんだろ?俺達は何も関係ねぇじゃん。……それにこんな時間まで戻ってこないってことは、田村さんは田村さんなりに挽回しようと頑張ってるんじゃねぇの?」

「それはそうかもしれないけど……」

でもみんなの目の前で怒られて、頑張って仕事して戻ってきた時って、誰かに愚痴のひとつも聞いてもらいたいかもしれないじゃない?
それに戻ってきてからも仕事があるかもしれないし。
そんな時、手伝えることがあったら力になりたいし。

心の中ではそう思っていても言葉に出して言えないのは、斗真の言い分も正当なもので理解できるから。
南課長も言っていたじゃない。“もう学生じゃない”って。
社会人だからこそ、自分の責任は自分で取るべきなんだって充分理解している。
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