完璧上司は激甘主義!?
「麻帆の言いたいことは分かったからさ。……とりあえずもうやめてくれない?恥ずいから」

「斗真……」

「……なんだよ、そんなジロジロ見るんじゃねぇよ」

照れ隠しするかのように、ぶっきらぼうに放たれた言葉がじつに斗真らしくて、つい声を上げて笑ってしまった。

「っだよ!笑うなよな!もとはと言えば、麻帆が恥ずいこと言うからいけねぇんだろ?」

バツが悪そうに箸を割り、ご飯をかきこむ斗真。
だけどそんな斗真の姿に、ますます私の笑いは増すばかりだった。
すると斗真は味噌汁で全て胃に流し込むと、反撃と言わんばかりに、今朝の話を持ち出してきた。

「呑気に笑ってっけど、今朝のアレはなんだよ。ついに南課長とそういう関係になれたのか?」

「なっ!!そっ、そんなわけないじゃない!」

笑いはピタリと止まり、焦りが増す。
すると斗真は、さっきの仕返しとばかりに妖しい笑みを浮かべては、からかうように言ってきた。

「なんだよ、そんなに慌てているとますます怪しいんだけど。つーか今日は珍しく遅刻ギリギリに来たよな?それに南課長も珍しく遅れて来たし」

そう言うと斗真は目を細め、手は顎を押さえると、まるで探偵気取りで身を乗り出してきた。
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