完璧上司は激甘主義!?
今朝の南課長からは、どう思ったのかなんて全く読み取ることが出来なかった。
だから余計に気になる。南課長はどう思ったのか。

「麻帆?」

再度促してきた斗真に、「実は……」と意を決し恥ずかしい失態の数々を赤裸々に話した。



「アッハハハハ!!」

「……ちょっと斗真?」

あれからしどろもどろになりながらも、事の成り行きを全て話したものの、斗真はここが店先ということも忘れてお腹を抱えて大きな声で笑い出した。

「麻帆、お前どれだけおもしれー奴なんだよ!やっべ。マジで腹痛ぇ」

ヒーヒー言いながら笑い続ける斗真に、恥ずかしさが次第に怒りへと変わっていく。

「そんなに笑わなくてもいいじゃない!……こっちは本気で悩んでいるっていうのに」

そうよ。もうこの恋は終わったとしか思えないくらい落ち込んでいるんだから。

「わっ、悪い悪い!でもよ、これが笑わずにいられるか?目が覚めたら南課長が自分の部屋を掃除していたなんて……!」

「私だって最初は信じられなかったわよ」

それに不審者とか泥棒だと思っていたし。
だけど残念なことに現実だったんだよね。

つい大きな溜息を漏らしてしまうと、さすがの斗真も悪いと思ったのか大きく咳払いをした。

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