私は彼に愛されているらしい
「大好き。」

そう言って私も抱きしめるから。

熱に促されてベッドに向かった私たちはそのままの勢いで素肌を重ね合わせた。

濃密な時間が私を満たしていく。

「でも、やっぱりみちるさんって呼ばれるのも好きかも。」

心も体も満たされたらどうでもよくなってしまったのよね。

「言うと思った。」

そう言ってアカツキくんも笑ってくれるならこの騒動は大したことじゃないってことでしょ?

「あのさ。俺がわざとらしい敬語使う時は馬鹿にしてるの、気付いてなかった?」

「…は?」

思った反応だったのかアカツキくんは満足そうに笑って私の頭を撫でる。

「みちるってからかい甲斐があるからね。」

「からかってたの!?」

「コーヒーにミルク半分以上って、それコーヒーって言わないから。あとどれだけ隠し事しようとしても出来ずに話してくるとことか結構ツボ。」

明らかに馬鹿にした態度なアカツキくんに私は目を見開いたまま何も言えずに固まってしまった。

そうよ、隠し事出来ないのよ、なんで知ってるの?

「今は聞かないでいてあげるけどさ。多分何か企んでるんでしょ?俺の誕生日とかさ。」

「なっ!」

んで知ってるのよ!

最後まで言えなかったけど私は目と態度でそう訴えていた。

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