私は彼に愛されているらしい
アカツキくんって心の底から喜ぶと反応が薄くなる人なんだね。

それとも驚きが勝ってしまってるのかな。

どちらにしても選んだプレゼントは正解だったから良かった。

アカツキくんの後ろ姿をチラ見しながらお茶の準備をする私もかなりご機嫌だ。

机の上にお茶の入ったグラスを置くと我に返ったアカツキくんが勢いよく顔を上げて私の方を見た。

「ごめん!集中した!」

「いいよ、その為にプレゼントしたんだから。」

「まだお礼言ってなかった。ありがとう、みちる。めちゃくちゃ嬉しい!」

その言葉が嬉しくて私も笑顔になる。

めちゃくちゃ嬉しいなんて最高の褒め言葉だ、喜んでもらえて良かった。

また本を読むことに集中するのかと思えば、アカツキくんは本を閉じてテーブルの上に置くとそのまま立ち上がって私の手を掴んだ。

「え?」

状況が分からないまま引っ張られ、寝室の方へと向かって行く。

「アカツキくん?」

どうするつもりだろうという疑問と、まさかという期待が私の胸の中で交錯する。

「よいしょ。」

「っきゃあ!」

何の前触れもなくベッドの上に倒されたかと思いきや、その上にアカツキくんが跨り押し倒された状態になっていた。

私の予想はどうやらまさか、の方が正解だったらしい。

「みちる。」

真っ直ぐに見つめられて恥ずかしいけど目をさらすことは許されないのだ。

私はただこの状況が恥ずかしすぎて言葉が出てこない。

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