大っ嫌いなアイツに恋をした。





「橘…そのキーホルダー……」



ん?と振り向く橘だったけど、授業を知らせるチャイムによってあたしの声はかき消された。



みんな一通り騒ぎ倒したみたいで席に戻っていく。


みんなにバレちゃったけどこれはこれでよかったのかな…なんて。



あたしも席に戻ろうとしたとき、手をグイッと後ろに引っ張られた。



「え…?ちょっ」



「お前はオレとおサボりコースな」




フッと笑った橘はあたしの手を引いて颯爽と教室から出る。


フッと笑ったその笑みに、あたしは嫌な予感しかしなかったのだった……




そして、橘に連れてこられたのは誰もいない音楽室。


何故に音楽室?



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