ブンベツ【完】


吃驚して咄嗟に距離を取ろうとカイさんの胸を押すけど、その腕を掴まれる。
腰を更に引き寄せられて顔の距離も縮まる。

完璧私今顔が赤い。
心臓が思い出したかのようにまた暴れ始めた。
こんな顔見られたくなくて顔を伏せた。


「そんな反応すんなよ」

「そ、そんな反応って」

「顔真っ赤にして身動き取れなくて、俺に支配されてんのな」

「カイさんち、近いですって」

「最近の女子高生は男と2人でも平気で寝んのか。危機感持てよ」

「て、手なんか出せないくせに!」


私なんか余裕で対象外のくせに!
女として見てなくせに!

そんなカイさんに腹が立った。

そんな忠告されても嬉しくない。
俺だから良かったけど他の男じゃ通じないって言ってる。
さりげなく防衛線を引いてるんだ。

お前とはない、って。


「手、出されたいのかよ?」

「そ、そんなこと言ってません!」

「顔上げろ」


いつまでも顔をそらす私に痺れを切らしたように、言うことを聞かない私を無理やり向かされた。

目の前にはカイさんの綺麗な顔。
ずるいずるい、こんな状況の中まともに話せるわけないのに。


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