私と彼と――恋愛小説。
「流石だねー相変わらず良い腕だよジュンちゃん。後はエクステで髪を弄ってイメージに近づけてよ。着せる服は決まった?」


「はい、涼さん。サイズは涼さんの見立て通りなんで何パターンか着せてみますね」


スタイリストの彼女が佐久間の問いかけに答えていた。


髪を弄り考え込むジュンと呼ばれた彼に聞く。


「あの…イメージってどんな風なんですか」


「本当に何も聞いてないのねぇ。丸の内OLでバリバリのキャリア、仕事は出来るけど男に対しては優柔不断…女から見て腹が立つ程美人じゃなく…そんな感じ?」


「はあ…そうですか…」


「何よそのマヌケな返事。しっかりしなさいよね」


「そんな事言われたって無理ですよ。急にこんな展開になってるんですよ!」


「往生際の悪い事。どうせ写真しか使わないんだからそんなに気にする事ないわよ」
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