私と彼と――恋愛小説。
仕事は確かに面白い、普通にOL勤めでは会えない人々と会話をする機会もある。


モデルやタレント、文化人と呼ばれる旬な人々。それは充分に刺激的でもある。


霊能やらオカルトの類を信じる気はないけれども、彼らは一様に強いオーラを纏っている気がする。


もちろん、何かの切っ掛けで偶々注目を集めあっという間に凋落する人も沢山見てきた。


それはそれで興味深い事でもある。そうして自分の目だけが肥えてくる。


裏腹に自分の才能や魅力と云った事の陳腐さを思い知る。


また、馬鹿げた負の思考に陥っている。ベッドの脇から目元を温めるアイマスクの封を切り無理矢理眠りについた。


目が覚めると時間ぎりぎりだった。慌てて支度を済ませ、目の下のクマを隠す風にメイクをした。


肌の手入れにビタミン…そんな事に気を遣う暇がどこにあるのだろう。
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