私と彼と――恋愛小説。
満員電車で移動中佐久間の事をあらためて検索してみる。今のところ彼を殆ど知らないに等しいのだ。
華麗な経歴とはこの事だろう、初めて受賞したのが六年前。
六年前?あり得ない…佐久間の外見はどう見ても二十代後半だった。
慌てて幾つものページを探る。漸く佐久間のプロフィールらしきものが出て来た。
最大手の広告代理店K通に入社したのが9年前…大卒で入社したとして三十一歳にはなる筈だ。
当時の小さな写真からも彼本人だとわかる。随分歳下だと思ったのに、私と二つしか変わらないじゃないか。
童顔…騙された気分。もちろん私が勝手に思い込んだだけの事で、佐久間が私を騙したわけではない。
何故か、完璧なものに弱点を見つけた気分だった。もしかすると私は性格が悪いのかもしれない。
三年間K通で華々しい実績を積み上げて独立。その後も表舞台で活躍しているのだから、彼の才能は本物なのだろう。
少なからず広告に関わる身としてはその凄さが理解出来る。雑誌にしろ、広告にしろ作り上げるのはチームの力だ。
言い換えれば会社と云う組織の力。安心感であったり資金力、ネットワークの力なのだ。
そこを離れて成功出来る者など本当に数少ないのだ。
華麗な経歴とはこの事だろう、初めて受賞したのが六年前。
六年前?あり得ない…佐久間の外見はどう見ても二十代後半だった。
慌てて幾つものページを探る。漸く佐久間のプロフィールらしきものが出て来た。
最大手の広告代理店K通に入社したのが9年前…大卒で入社したとして三十一歳にはなる筈だ。
当時の小さな写真からも彼本人だとわかる。随分歳下だと思ったのに、私と二つしか変わらないじゃないか。
童顔…騙された気分。もちろん私が勝手に思い込んだだけの事で、佐久間が私を騙したわけではない。
何故か、完璧なものに弱点を見つけた気分だった。もしかすると私は性格が悪いのかもしれない。
三年間K通で華々しい実績を積み上げて独立。その後も表舞台で活躍しているのだから、彼の才能は本物なのだろう。
少なからず広告に関わる身としてはその凄さが理解出来る。雑誌にしろ、広告にしろ作り上げるのはチームの力だ。
言い換えれば会社と云う組織の力。安心感であったり資金力、ネットワークの力なのだ。
そこを離れて成功出来る者など本当に数少ないのだ。