誘惑~初めての男は彼氏の父~
***


 「和仁さん・・・」


 いつもに増して苦しい抱擁。


 今日はいろいろあったので、まず何から口にすべきか分からずにいた。


 黙ってその腕の中、身を委ねているだけだった。


 すると・・・。


 そのまま壁に体を押し付けられ、続いていきなりのキス。


 ここは玄関につながる廊下。


 万が一急に佑典が帰宅でもしたら、逃れられない。


 「和仁さん。やめて・・・」


 ブラウスのボタンをすべて外され、その手は素肌を移動した後、胸を確かめるように触れた。


 「人の家にこっそり忍び込むような悪い子には、お仕置きをしなくては」


 「・・・!」


 今日、和仁さんが自宅内スタジオにてヌード撮影をすると聞いて、気になって仕方なくて。


 連絡もなしに家まで押しかけて、空いていた裏口の窓から侵入したところ。


 撮影は延期になっていて、資料の整理をしていた和仁さんに捕まってしまった。
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