誘惑~初めての男は彼氏の父~
 ・・・。


 「裸で待っていたんだね」


 いつの間にか和仁さんはシャワーを終え、部屋に戻って来ていた。


 「・・・待ちきれなかった?」


 「いえ、そういうわけでは」


 「まだ夜も始まったばかりだし。ゆっくり確かめ合おう」


 「でも・・・」


 佑典の予定が変わる可能性もある。


 いつどうなるか分からない。


 しかしながらそのスリルが、私をいっそう駆り立てた。


 危険だと思えば思うほど、ブレーキが利かなくなる。


 ・・・。


 「私をもてあそんでるんですか・・・」


 肌を全身撫で回すだけで、依然として私を本格的に求めては来ないその仕草に、じらされはじめていた。


 「すぐに始めても勿体無いし」


 「自分ばっかり・・・」


 「え?」


 「・・・」


 触れられるだけで、淫らに感じてしまう。
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