誘惑~初めての男は彼氏の父~
 「いつどこで魅惑の被写体に遭遇するか、予想が付かないからね。これくらいのカメラでも、日常のワンシーンなら問題なく撮影できる」


 和仁さんはカメラをいじり始めた。


 「ホームページやフォトブログにアップする分には、コンパクトなデジカメか携帯電話のカメラで撮影したものの方が、あまりデータが大きくならなくて便利な面もある」


 「ホムペとかブログなさってるんですか」


 「うん。日々の風景をちまちまアップしてるよ。活動紹介の一環ってやつかな」


 ブログに画像をアップするのは、メールで送るだけでも可能。


 ただその場合、あまり大きなデータだと容量オーバーになるので、携帯電話で小さいサイズで取ったものの方がちょうどいいと語る。


 「僕と長く付き合えば分かるけど、こうやってドライブしていても、昼間だったらつい周囲のものに目を奪われちゃって、急いで車を停めて撮影を始めたりする」


 「・・・交通事故は大丈夫なんですか」


 「たまに危ない目にも遭うよ」


 そっと笑ってそう答えるけど・・・あまり笑って済ませられる話でもないような。
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