囚われる心と体
「どうして私に絡むんですか」
「まーお前よりいい女なんて山ほどいるな。でもお前に興味があるんだから諦めろ」
「嫌です。断固拒否します」
「ククク。やっぱお前最高だわ」
ちょっとなに、やだ。その素顔ヤバイ。不意討ちでドキドキしちゃったじゃないの。なんなのなんなの、この男。いろんな引き出し持ちすぎ。
相手のペースに乗ってしまったらこっちの負けだわ。よく考えろ由愛。どうやったらこの魔の手から逃れられるかを。
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「…い、おい!」
「はっ?」
「とっくに着いてるぞ。降りろ」
あわわわ。私ったら考え事をしているうちに寝てしまったらしい。なんたる不覚。この腹黒王子に隙を見せてしまうとは。
慌ててタクシーを降りるとドアがバタンと閉じ走り去った。え?タクシー行ってしまいましたけど。あれ…?