囚われる心と体


「どうして私に絡むんですか」




「まーお前よりいい女なんて山ほどいるな。でもお前に興味があるんだから諦めろ」




「嫌です。断固拒否します」




「ククク。やっぱお前最高だわ」




ちょっとなに、やだ。その素顔ヤバイ。不意討ちでドキドキしちゃったじゃないの。なんなのなんなの、この男。いろんな引き出し持ちすぎ。




相手のペースに乗ってしまったらこっちの負けだわ。よく考えろ由愛。どうやったらこの魔の手から逃れられるかを。




**********
********
******




「…い、おい!」




「はっ?」




「とっくに着いてるぞ。降りろ」




あわわわ。私ったら考え事をしているうちに寝てしまったらしい。なんたる不覚。この腹黒王子に隙を見せてしまうとは。




慌ててタクシーを降りるとドアがバタンと閉じ走り去った。え?タクシー行ってしまいましたけど。あれ…?

< 9 / 27 >

この作品をシェア

pagetop