レンタルな関係。-続々編-(仮)
「雪、小振りになったな」
「うん。そういえば」
空は落ち着きを取り戻していて、白い綿みたいな雪が、ゆっくりゆっくり降りて来てはお湯の上に溶けていく。
抱き締められているカラダはあったかいけど、顔に触れる冬の空気は、でもやっぱりひんやりしていて。
両手で自分のほっぺをそっと包む。
「寒いか? まだ」
「ううん。あったかいよ。でも顔だけちょっと冷たい」
「どれ」
と、私の肩にちょんとあごを乗せた流川。
ほっぺを合わせてスリスリしてくるから、なんだかくすぐったい。
「そんなに冷たくねぇだろ」
……流川のほっぺがくっついてるからだよ。
「耳も赤いし」
それは……耳元でささやいてる流川のせいだもん。
「顔より肩の方が冷てぇな」
きゅっと抱き締め直されて。
流川の大きな手が、お湯の中で私の肩をさすってくれている。
イジワルだけど、ちゃんと心配してくれてるんだよね。
……なんか……幸せだなぁ……
なんて思うと、麻紀の浮かない表情がふいに浮かんだ。