レンタルな関係。-続々編-(仮)

「ねぇ、流川」


「ん?」


「今日の麻紀ね、ちょっと変なんだ」


「いつも変だろ、あいつは」


「いや、うん、そうなんだけど。何かね、祐二くんとの関係に悩んでるみたいでね」



大浴場での麻紀との会話を伝えると、



「まあ、当人たちの問題だからな。何とも言えねぇけど」


「でも、別れてほしくないよ、私。麻紀だって、ホントはそう思ってるはずだもん。
てか祐二くんが悪いんだよ、カワイイ女の人とか見るとすぐにテンション上がっちゃうしさ」


「基本的にそうだろ、男は」


「へ?」


「態度に出るか出ないかだけで。ま、あの彼氏の場合は異常に出過ぎてるけどな」


「……」


「女に弱いのは男の性だ」


「……流川も?」


「ん?」


「そんなカッコイイ顔してクールに決めながらも……、実はニヤニヤしてるの? 心の中では? ね、ね、そうなの? どうなの?」



流川の腕を解いて、向き直った私。



「ねぇ、どうなの?」


「……」


「流川もカワイイ子見ると妄想するの!?」


「なんだ、妄想って」


「わ、私より、あの女の方がイイなぁとか思ったりしてるの?」


「あのなぁ、」


「なんかヤダ……そういうの」



うつむいてシュン…とした私のほっぺは、



「いっ、いでででっ…」



流川の両手でむにっと引っ張られた。

< 66 / 84 >

この作品をシェア

pagetop