彼のヒーローヴォイス
今日は、純一と、最近アイドルから声優に転身した“柿谷慎吾”くんの雑誌の取材。

なんで声優に転身したのかは…
オトナの事情、ってヤツらしい…

この取材も、裏事情があって…

要はアイドル雑誌の取材。

純一には、2人の取材だと、社長がつたえてなかったから
現場に着いた途端
純一は、不機嫌になった。


「怜、なんで言ってくれなかったんた?!」

かなりご立腹の純一。

「私も、今朝知ったばかりなのよ、早く終わるように雑誌者の人に言うから、
後少しだけガマンして、お願い」


スタジオの隅で、両手を合わせて、
純一の機嫌を宥める。

確かに、取材内容は、今、出演しているアニメ関してのことは、少しだけ触れて
あとは、柿谷くんのアイドル時代のことばかりたった。


これじゃ、純一でなくても怒りたくなるよね。

残りは、純一と柿谷くんのツーショットのスチール撮影だけなので
なんとか、無事に終わってほしい。

「じゃあさ、終わったら、ご褒美でもくれよな!」

「え?! なんでっ?」

「あぁ? そうでないと、慎吾とのツーショット、ぜってぇ、笑わねー」

「ちょ、それ、めっちゃワガママ!」


カメラマンのアシスタントが、
スチール撮影に入ることを
スピーカーの声が呼びかけ

「約束だからな!」

そう、言いながら純一はセットに走っていった。
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