恋ごころトルク


 注文したメニューがそれぞれ届くと、3人でかぶりつく。お腹が空いていたから、嬉しい。美味しいよー! セットで頼んだウーロン茶で流し込む。うむ。食べ応えがあって満足。サーモンの塩気が口に広がる。

「なに真白ちゃん、乗りたいバイクあるの?」

 美味しさに小さくガッツポーズをしてると、タケさんが聞いてきた。バイク乗りの人達は、必ず乗りたいバイクがあるのかって聞いてくるよね。車の免許を取ってる時はそういうの無かったなぁ。

「いえ、まだ……でもドラッグスターみたいなの格好良いと思ってて」

「クルーザーか」

「はい」

「ドラスタ乗ってるとモテるよ」

 ……そうなの?

「初めて聞いたよそんなの。タケさんまた適当なこと言ってるでしょ」

「そんなこと言うなよ」

 適当に言ったのか。なんだ、おい。

「じゃあゆくゆくは大型取ってハーレーだな」

「まだまだ初心者なので……大型取りたくなったらにします。ハーレーなんて高いし」

「大きいの乗りたくなるよ」

 そこまで聞いて、誠太郎さんがナプキンで口元を拭く。

「タケさんハーレー乗りだもんね」

「そうなんですか。格好良い」

 ああ、なんだか納得。タケさんハーレー絶対似合う。背が高いし足も長い。光太郎さんに負けず劣らず格好良いんだろうな。

「タケさんがツーリング連れて行けば良いんだ。ベテランだから安心だし」

「ベテランは余計よ。そうだなー。誠太郎も来いよ」

「俺、バイクの免許無いっすよ」

「車で来いよ」

「ケツ持ちすか」

「んだ」


< 82 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop