【完結】Re-love 〜二度目の恋はあなたと〜
「じゃあ、杏子を送り届けるね、僕の家に。今日は、お泊りやからね」
『僕の家』と『お泊り』の部分を強調したことに再び腹を立てていた。
―――『僕の家』って、実家やろ?『お泊り』って、いとこの家なら不思議じゃないやん!!
「変なことしたら許さんからな」
「杏子を泣かすようなことはしないよ」
「ならいい」
そういう点で言えば、この男なら信用できると健一は確信していた。
「杏子を呼ぼうか?」
「あぁ。頼みます」
さっきまでライバルだった健一に柔らかい口調で聞いて来た隆博に頭を下げた。
ふふっと笑い、隆博はは背を向けるとドアの方に向かい、ゆっくりとドアを開けた。
「杏子、彼氏が呼んでるよ」
廊下待っていた杏子は、パタパタと足音を響かせながら走って来た。そして再び病室に足を踏み入れた。
「何、話してたん?」
眉をひそめながら二人の顔を交互に見ながら聞いた。
「男と男の話。それよりちょっと来い!」
「何?」
「ここに座れ」
「ち、ちょっと隆博くんもいてるで?」
健一の要求に恥じらいを見せるも、さらに急かすように続けた。
「いいから早く」
「わかったよ」
根負けした杏子は、ゆっくりとベッドの端に腰をかけた。
そして、そのまま抱き寄せるとすぐに唇を奪った。
さっきの触れるだけのキスではなく、嫉妬に狂う激しいキスに杏子は息もできないようだった。