秘密が始まっちゃいました。
「やっぱ本社でもやらかしてるんだねぇ」


さらに横から口を出す美奈子は、二年前まで荒神さんのいたさいたま営業所勤務だ。
彼に迷惑をかけられたランキングならかなり上位のはず。


「私が驚いたのは、いつの間にか日冴とイイ感じになってたってことだけど」


美奈子が私をじぃっと見つめる。
視線を振り払うように私は両手を振った。


「イイ感じじゃない!私、毎日のようにあの人を叱ってるから、お互い馴れてるだけ!」


「日冴だけ褒めてたよぉ?『可愛い』って」


ユカも言う。

だって、ユカは既婚者だし、美奈子に結婚間近の彼氏がいることだって有名な話だ。


「フリーで褒めてくれるアテのない私を優先してくれたってだけでしょ?」


私が答えると美奈子がにやーっと笑った。

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