秘密が始まっちゃいました。
荒神さんの胸板が目の前に!
そのままぎゅっと彼の腕の中に閉じ込められた。


「俺は今の日冴が好きなんだから、別にいいんだよ。っていうかおまえの身体ゆるんでないし。細いし」


「お世辞はいいです!」


「あー、うるさい。おまえ、エッチの時、暗くしないとできないタイプだろ。この真面目女!………まあ、これだけくっつけばお互いよく見えないし、恥ずかしくないよな」


後半は私の耳にささやくように言う。
その声だけでとろけそうになってしまう。
裸で密着して、そんな声を出すのは反則。

抱き合ったままシャワーを浴びる。荒神さんの手が私の背からヒップまでのラインを何度も行き来する。
私の身体を洗ってくれているわけじゃない。完全に意味を持った触れ方だ。
唇は私の耳をつまんだり、首筋を這い回ったり、唇同士を重ねたりと忙しく動き回っている。

緊張感。
それは、変わらずある。
しかし、お湯の温かさと何より荒神さんの優しい愛撫で、私の心と身体は徐々にほぐれてきていた。

どころか、胸を満たす幸福とともに、身体の芯がしびれるような感覚が湧き出す。

本当に久しぶりなこの感覚。
甘いしびれ。
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