秘密が始まっちゃいました。
キスの合間に漏れ出す吐息は次第にはっきりとした声に変わり、彼の背に回した腕は自然とその背を撫で、もっと引き寄せようとしてしまう。


「日冴、もう少しいい?」


荒神さんが私に了承をとる意味はわかる。私は頷き、彼の肩に額を預けた。
男性的に節くれだった指が私の下腹部の敏感な部分を触る。
撫でるように、それからこすりあげるように。
もう、声なんか我慢していられなかった。私は彼の顔を見られずに固く目をつぶり、その刺激に声をあげた。

私の声に煽られるように、荒神さんの指の動きが変わる。乱暴に、かと思えばゆるやかに繰り返される快楽の波に抗う術はない。
彼の指がさらに奥まで侵入してくるのすら、片脚を彼の脚に絡め受け入れてしまう。

荒神さんが私の顔を覗き込んで意地悪く笑った。


「めちゃくちゃ濡れてる」


「……シャワーのせいじゃないですか……ああっ!」


しおらしくない私の言動に制裁措置のようだ。
彼の指がもっと奥へとねじ込まれた。


「こ……こう……がみさんっ……ダメ……」


「ダメって感じじゃないよ、おまえの身体」


指の動きが速くなる。瑠璃の言っていたことを思い出す。
この人の指で焦らされたら……、ホントにそれだけで達してしまう。

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