太陽のあいつ《完結》
「ケイタ!開けてみてよ!!」


「…あ、うん」



俺はリボンを
ゆっくりと解き、
箱を開けると、
シルバーのネックレスが入っていた。


大きめの鎖に、
二つの指輪が付いている。



「ケイタ??どう??」



ネックレスを眺める俺の顔を
覗き込むアツシ。


言葉が出て来ない。
何て言えば良いかわからない。


アツシは何も言わない
俺を見ながら、
ロウソクの火を消し、
電気を付けた。


明るくなった部屋で
アツシは俺の顔を見ながら、
頭をクシャクシャと撫でる。
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