太陽のあいつ《完結》
「…また泣いている…」



アツシは
俺のおでこに唇を近づけ、
キスをした。


そして、手の甲で、
流れる涙を拭いてくれる。


俺は知らずうちに、
涙を流していた。


アツシのすべてが嬉しかった。


サプライズで用意してくれた
ケーキやプレゼントも。


キスしてくれる唇の温もりも


涙を拭いてくれる手も。


アツシが傍に居てくれることも。
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