心も、とろけるほど愛して
――さぁ、戦闘開始
いつもより高めのヒールを履きマンションを後にすると蜘蛛の巣が張った月子さんの待つホテルへと足を向けた。
高級感溢れる何階建てなのだろうかと思うくらいのホテルを目の前に、腰に手をあて最上階から下まで見おろす。
ここの7階に月子さんがいる。
気合を入れホテルの入り口まで入ると正面右側に視線を落としカツンカツンとヒールを鳴らし受付の前に足を止めた。
「あの、神谷月子さんは、いますか?」
軽く息を止めフロントのスタッフに声をかける。