心も、とろけるほど愛して
胸に手を当て軽く息を吐きエレベーターが止まるまで、ゆっくり呼吸を整えた。
エレベーターが止まると左足を一歩前に出してもう一度深呼吸をし707室の前で深く息を吸い込みドアに向ってノックをする。
「はい?」
「七瀬です」
「どうぞ開いてます」
ドクンドクンと心臓の音を立てながら敵陣の部屋へと一歩踏み込んだ。
「待ってましたわ七瀬さん、こちらに座って」
部屋に入るとスイートルームなのか、それとも特別室なのか
目の前にはアンティーク調の丸いテーブル。後ろには、素彫りが入った綺麗な椅子。