おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
「山本さん…入りますよ。」
そう言って、手に白い小さな箱をもって部屋に
入ってきたのは看護婦長さん。
おそるおそる看護婦長さんのところへ歩く。
私が…寝ててわからなかったけど…
声を聞くことも、その姿をみることもできなかったけど………
私の中に確かにいた。
私が初めて生んだ…
私の赤ちゃん。
ゆっくりと、私の手のひらの上に小さな白い箱を手渡された。
小さい…
その小ささ、軽さに胸が苦しくなる。
冷たいよ………
いつも、いつも、楽しみに見ていた…
あの可愛い赤ちゃんが、今はこんなに冷たく小さな箱に入っているなんて…
陽も近くにきて、そっと白い箱を触る。
陽は赤ちゃんをその目で見るのも、触れるのも初めてだね。
初めてが、こんなに悲しいものになってしまうなんて…
「赤ちゃん、明日までは可哀想だけど冷凍庫に入れてくださいね。外は暑いから…だから…」
口ごもる看護婦長さん。
考えたくないけど、赤ちゃんは物質状はナマモノ。
きっと安定しない状態のモノだから、冷たく凍らせて形をとっているのだろう。
真夏の暑い部屋に出しておけば…腐ることもある。
くさってしまうから…
そう言わないでくれた看護婦長さんにお礼を言う。
看護婦長さんが部屋を出たとたん、洪水のように涙が流れる。
「冷たいよ…つめたいよぅ………はるちゃん寒いよね…ごめん、ごめんね…!」
泣きながら、なんとかあたためてあげたくてその小さすぎる箱を抱き抱える。
「次は…次産まれてくる時はあったかいようにしてあげるからな…」
陽も赤ちゃんと私を抱き抱えて、一緒に泣いた。
「はるちゃん」
何度も何度も名前を呼んで。
抱いてあげられた。
名前を呼んであげられた。
ありがとうって、言ってあげられた。
冷たかったけど、少しはあたためてあげられた?
二人で見送ってあげよう。
その私たちの選択は間違ってなかった。
そう言って、手に白い小さな箱をもって部屋に
入ってきたのは看護婦長さん。
おそるおそる看護婦長さんのところへ歩く。
私が…寝ててわからなかったけど…
声を聞くことも、その姿をみることもできなかったけど………
私の中に確かにいた。
私が初めて生んだ…
私の赤ちゃん。
ゆっくりと、私の手のひらの上に小さな白い箱を手渡された。
小さい…
その小ささ、軽さに胸が苦しくなる。
冷たいよ………
いつも、いつも、楽しみに見ていた…
あの可愛い赤ちゃんが、今はこんなに冷たく小さな箱に入っているなんて…
陽も近くにきて、そっと白い箱を触る。
陽は赤ちゃんをその目で見るのも、触れるのも初めてだね。
初めてが、こんなに悲しいものになってしまうなんて…
「赤ちゃん、明日までは可哀想だけど冷凍庫に入れてくださいね。外は暑いから…だから…」
口ごもる看護婦長さん。
考えたくないけど、赤ちゃんは物質状はナマモノ。
きっと安定しない状態のモノだから、冷たく凍らせて形をとっているのだろう。
真夏の暑い部屋に出しておけば…腐ることもある。
くさってしまうから…
そう言わないでくれた看護婦長さんにお礼を言う。
看護婦長さんが部屋を出たとたん、洪水のように涙が流れる。
「冷たいよ…つめたいよぅ………はるちゃん寒いよね…ごめん、ごめんね…!」
泣きながら、なんとかあたためてあげたくてその小さすぎる箱を抱き抱える。
「次は…次産まれてくる時はあったかいようにしてあげるからな…」
陽も赤ちゃんと私を抱き抱えて、一緒に泣いた。
「はるちゃん」
何度も何度も名前を呼んで。
抱いてあげられた。
名前を呼んであげられた。
ありがとうって、言ってあげられた。
冷たかったけど、少しはあたためてあげられた?
二人で見送ってあげよう。
その私たちの選択は間違ってなかった。