おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
赤ちゃんが寒くないように。
少しでもあったかいように。
私のお気に入りのふわふわのタオルでくるんであげた。
まるで、おくるみみたいに。
いつまでも抱いていてあげたいけど、もう退院の時間。
荷物をまとめると、またノックの音。
「山本さん、入りますよ。」
回診中の先生と看護婦長さんだった。
「あ、先生。本当にありがとうございました。」
深々とお礼を言う。
先生は入院中、何度も様子を見に来てくれて、言葉少なげに気遣ってくれた。
「山本さん、お疲れさまでした。今はつらいと思いますが、旦那さんの力を借りて頑張ってください。」
「はい。」
「旦那さんもつらいけど、今、一番つらいのはお母さんです。支えてあげてください。」
陽に向けられた言葉に陽も強く返事をした。
「人生はいろいろあります。何がおこるかわかりません…」
私は珍しく長く喋り始めた先生を不思議に思いながら話を聞いた。
「ちゃんと体を休めて、そうしたらきっと今度はあなたがちゃんと子どもを産めるかもしれません。
もしかしたら隣の人は次は流産になるかもしれないし、子どもを産んでも病気になっちゃうかもしれません。」
不思議な話をはじめる先生。
先生は…きっと私をなぐさめてくれてるんだ…
「もしかしたら…その子どもも、まずい飯を食べるかもしれません。」
訳がわからないけど…真面目なこの先生はなんとか私をなぐさめようと、慣れない冗談を言ってくれてるんだ…
ありがたくて…涙があふれる。
後ろの看護婦長さんも、顔を下にむけてる。
「だから、人生何がおこるかわかりません。つらいことを考えたらキリがありません。だから体をしっかり休めたらまた来てください。」
ありがとうございますって、声にならない声で伝えたら、先生は颯爽と部屋を出ていった。
少しでもあったかいように。
私のお気に入りのふわふわのタオルでくるんであげた。
まるで、おくるみみたいに。
いつまでも抱いていてあげたいけど、もう退院の時間。
荷物をまとめると、またノックの音。
「山本さん、入りますよ。」
回診中の先生と看護婦長さんだった。
「あ、先生。本当にありがとうございました。」
深々とお礼を言う。
先生は入院中、何度も様子を見に来てくれて、言葉少なげに気遣ってくれた。
「山本さん、お疲れさまでした。今はつらいと思いますが、旦那さんの力を借りて頑張ってください。」
「はい。」
「旦那さんもつらいけど、今、一番つらいのはお母さんです。支えてあげてください。」
陽に向けられた言葉に陽も強く返事をした。
「人生はいろいろあります。何がおこるかわかりません…」
私は珍しく長く喋り始めた先生を不思議に思いながら話を聞いた。
「ちゃんと体を休めて、そうしたらきっと今度はあなたがちゃんと子どもを産めるかもしれません。
もしかしたら隣の人は次は流産になるかもしれないし、子どもを産んでも病気になっちゃうかもしれません。」
不思議な話をはじめる先生。
先生は…きっと私をなぐさめてくれてるんだ…
「もしかしたら…その子どもも、まずい飯を食べるかもしれません。」
訳がわからないけど…真面目なこの先生はなんとか私をなぐさめようと、慣れない冗談を言ってくれてるんだ…
ありがたくて…涙があふれる。
後ろの看護婦長さんも、顔を下にむけてる。
「だから、人生何がおこるかわかりません。つらいことを考えたらキリがありません。だから体をしっかり休めたらまた来てください。」
ありがとうございますって、声にならない声で伝えたら、先生は颯爽と部屋を出ていった。